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初代 奥井弘がこの世を去りました(1月14日)【奥井畳店】

2023年1月14日に奥井畳店創業者であり、2代目の親、3代目の祖父である奥井弘が他界しました。

享年90歳で、病気により入院中に、最期を迎えました。

最後は2代目と2代目の妻が看取りました。

最後の日の前日までは意識もはっきりしており、会話もできておりました。いつも口にするのは「そっち(妻)は大丈夫か?家は大丈夫か?仕事はあるか?」と自分ではなく周りの心配事ばかり。「大丈夫だから安心して」と伝えると「ここはいいからもう帰れ」と言われるまでがセットでした。お医者様の話では、看護師さんにも苦労かけないようトイレは一人で行き、出される食事は全て食べていたそうです。

最終日は目は開けるものの呼吸のみ。ただ話していることは理解しているようで、親族に向ける目は「大丈夫か?」と言っているようでした。「大丈夫だから安心して」と伝えると少しうなずいた後、少し眉間にしわを寄せ、少し起き上がろうとしていました。「ここはいいからもう帰れ」と言われているようで、あまりうるさくしたら寝られないからと、念のため2代目と2代目の妻を病室ヘ残し、他の親族は一旦帰りました。

事態の急変を告げられてから親族が駆けつけるまでの間で呼吸と心拍は止まってしまいました。2代目によると、大きく一呼吸して最後、呼吸が止まったそうです。長年肺に問題を抱えており、近年しんどそうに呼吸をしていたことから考えても、最後の顔は疲れのとれた安心しきったものでした。

初代は地元の灘消防団員としても30年以上勤め、班長として活動していました。畳組合でも役員として永年務めていました。自治会では会長として、連合自治会副会長として地域住民の皆様のために貢献していました。

畳店は昭和33年に創業以来、今日まで営業を続けています。今では3代目である私もともに働いています。1年ほど前までは初代2代目2代目の妻そして3代目の4人で一緒に働いていました。私にとっては初代と一緒に店で2人で仕事をしていたことは大切な思い出です。

初代は趣味として菊の花作りをしていました。大変きれいに作ることから、講師として教えることもしていました。作った菊は店を彩る装飾として、店舗前に飾られていました。きゅうりも自宅で作っており、初代が作ってくれたきゅうりのぬか漬けは3代目の大好物でした。

遺された奥井畳店は現在2代目と2代目の妻、3代目で営業しています。

地域の皆様はもちろん、工務店などの仕事関係者の方々、お仕事をさせていただいたお客様方には厚く御礼を申し上げるとともに、これからも引き続き奥井畳店をよろしくお願い致します。

 

奥井畳店

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